不動産屋さんと一口に言っても、実は種類によって役割が違います。
今回はお部屋探しの際に役立つ、「不動産会社の種類と役割」についてお話ししたいと思います。

不動産会社は大きく分けると管理会社（元付）と仲介会社（客付）に分けることができます。（両方行っている会社もあります）

管理会社は貸主（大家さん）側に位置し、大家さんに代わって物件の管理業務を行います。
例えば家賃の集金や入居者のトラブル対応、物件の維持管理、更新手続き、退去立ち合い、清算などを受け持ちます。

それに対し、仲介会社はお客様のお部屋探しのお手伝い（物件選定や内見立ち合い、管理会社との折衝、契約業務など）を行い、物件とお客様をつなげる役割になります。

管理会社は貸主（大家さん）と契約を結び、大家さんが支払う管理受託料が収益源となります。

それに対し仲介会社は、お客様のお部屋探しを契約までサポートすることでお客様から頂く仲介手数料が主な収益源となります。

ちなみに仲介手数料の割引を謳っている不動産会社の多くは、管理と仲介両方を行っている会社となります。つまり仲介手数料を割り引くことで、自社の管理物件への入居を促します。そのため、紹介される物件はその会社の管理物件がメインとなり、物件の選択肢は狭まります。

初期費用（契約金）の主な内訳としまして、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃がありますが、その中で「敷金・礼金・前家賃」に関しましては、貸主（大家さん）側が受け取るお金になります。つまり敷金・礼金はあくまでも貸主（大家さん）側で設定しているものであり、その物件とワンセットになります。また仲介会社に契約金や家賃の交渉を依頼するケースがありますが、交渉自体は可能ですが、大家さんからすると応じる義務はありませんので大家さんの腹づもり次第と言えます。

当然ではありますが、家賃も契約金も需要と供給のバランスの中で金額が決まっていきます。初期費用が安かったり、家具がついていたり一見魅力的な物件も家賃が相場と比べて割高なケースなども多々見受けられます。
不動産賃貸業もビジネスであることを考えれば当然と言えば当然と言えるでしょう。

大切なことはフラットな視点で意見を言ってくれる信頼できる不動産会社を見つけることなのかもしれません。