会社にどんな福利厚生が欲しい!?
就職活動の学生や転職を検討している第二新卒の社会人なども注目する福利厚生ですが、お互いのニーズをすり合わせ切れておらず
企業側が従業員側に対して「これいいでしょ」と提供したい福利厚生が「そぅですね(苦笑)」となっているケースも散見します。
今回は、
【企業側が今後、重点を置こうとしている福利厚生】
と
【従業員側が今後、重点を置いて欲しい福利厚生】
について、経営者や採用担当者にとって興味深い下記の調査結果を御覧ください。
明治安田生活福祉研究所 2008年3月
上記のグラフは、「左側の横棒グラフ」=会社、「右側の横棒グラフ」=従業員のそれぞれの今後重点を置いてもらいたい福利厚生制度の分野における指数となっております。こちらの調査結果を「確かに確かに!」と思う方も多いと思いますが、この重点を置いてもらいたい分野の指数のギャップを示すグラフを作成してみました。
【従業員期待-企業方針=ギャップ】
今後福利厚生で重点を置いてもらいたい分野のうち、
「住宅」「生活保障」「財産形成」
の3項目が 従業員期待 > 企業方針 のギャップ指数が高い項目であり、逆に
「自己啓発」「健康・医療」「育児・介護支援」
の3項目は 従業員期待 < 企業方針 のギャップ指数が高い項目となりました。
既存の福利厚生における過剰供給を調整する事と共に、会社の成長を促す福利厚生施策はどの分野なのか、会社と従業員との多くの対話を通じてこのギャップをうめるとともに、「育児・介護支援」など対象者が限定されるが成長に欠かせないニーズをひろい福利厚生のバランスをとることがよりよい福利厚生制度構築のカギになるといえます。